[施工ニュース vol.14]国道横断水路の更生

※本記事は過去に発刊している「施工ニュース」をWeb用に掲載しているものです。

老朽管渠更生工事
ボックスカルバート ~静岡県清水区由比町~

 清水区由比、この地区の国道1号線は日々の交通量がとても激しく、東西をつなぐ重要な輸送路となっています。その国道1号線下を横断する水路はかなり古く、鉄筋はところどころ露出し、コンクリートも経年劣化している様子。道路が陥没する前に内部にもう一層の自立型ボックスカルバートを構築しました。
 交通渋滞を考え、片側通行による工事形態は採用されずに鶴見コンクリートが提案するボックスカルバート更生工事が採用されました。

鉄筋は一部露出していた(左岸 側壁)
国道一号線直下の水路更生
工事件名平成23年度 静清維持管内 東部維持修繕工事
発注者国土交通省 中部地方整備局 静岡国道事務所
上下二つ割ボックスカルバート
□2200×1870×800 L=17m
上下ブロックの組み立て状況
ガイドローラーで方向を矯正
(製品の欠け防止)
部材を軽量化しました
水路奥の巻き取り機械でワイヤーを引きボックスカルバートを
横引きしました。 L=17m 最小隙間5㎜で施工
設計
・ 測量は製品と同じ模型を製作し、内空断面を計測しました。
・ 既存ボックスカルバートと新設(更生)ボックスカルバートの施工クリアランスは全方向2㎝として計画。問題なく完了しました。

カルバート底板にもフラットバーを装着
施工手順
⑴ 老朽管渠底板にフラットバーを敷設(更生管渠をスライドさせるため。)
⑵ 階段下の点検口で上下部材を連結。
⑶ ワイヤーで引き込む。5%勾配でも引き込みが可能でした。カルバート床面には鉄板を装着。(滑りをよくするため。)滑材も使用した。
⑷ 旧管渠と新ボックスカルバートの間はグラウトを充填しました。
更生工事前
更生工事完了後